ヘアーデザイアー

月森泉
ヘアーはエロい。
脇毛も陰毛もケツ毛も、元来もともと人体に備わっているものはそのままにしておくのが自然である。
神が創り給うた人体の素晴らしさの、特に「毛」に関してこだわって描き上げた一冊。
自然なものは美しいからエロい。
自然な欲望のまま、あらゆる液体で濡れそぼったヘアーはさらにエロい。
エロいものを見ればさらに興奮する。
劣情のエンドレス状態。
そんな出口のない欲望迷路でひたすら快楽をむさぼり続ける。
骨太の本格ヘアフェチコミックスである。
巻末の「黒木香」へのカミングアウトも同時代に生きた人には微笑ましく思われるだろう。