サディスティック

さだこーじ
巻頭の連作「壊・無・光・炎」は、人間の心の奥底に潜むサディスティックな感情を描いた秀作です。
平常と異常をそのまま別々の感情として存在させる。
しかし、それは来るべき日が訪れるからできること。
かたよった性欲からの人間支配を実行に移す記念日、それは「ご主人様」と「牝奴隷」の関係になる儀式。
きこえてくる無垢な叫び声が、いつしかやらしい欲望の嗚咽にと変わっていく。
そこに立ち会う充実感で、過去の全てを振り払い、深く堕ちて行く。
いいですね、もうあなたも変態の仲間入りですよ。
平常と異常を使い分けることのできる仮面を差し上げます。
さだこーじが描くSMワールドにどうか、お1人でいらしてみて下さい。