擁羅

楠見かずま
人間と鬼の混血児・擁羅。
仲間の赫を殺し、決して仲間を殺してはならぬと定められた鬼一族の掟を破った。
長である兄の蒼格によって、擁羅の持つ鬼にはない能力と、身体を奪われてしまう。
人間の身体に寄生し、自分の身体を取り返していく擁羅。
そのために、分けられた身体を持つ妖鬼たちを殺していく。
だがそこには、人間と鬼の未来を賭けた、壮大な計画が隠されていた。
鬼の存在意義を問う、ファンタジー長編。