折リ畳ミ式肉人形日記

小林少年
折り紙好きな係長、籠持のもとへ、誕生日プレゼントの箱が届く。
中には部下の折重セツコが小さく身体を折り畳んで入っていた。
柔らかなセツコの身体を折り曲げ、弄ぶ籠持。
やがて二人は同棲する。
籠持ちの折り紙を折る手に惹かれたセツコは、人として扱われないことを喜んだ。
暴力をふるう父親から隠れるために身体を折り畳むことを覚え、犯され続けてきたセツコ…。
その父親が現れたとき、籠持とセツコは、見知らぬ土地へと旅立っていくのだった。
第1節から第四節に、描き下ろしの最終節を加えた完全版!表題作の他に、「卒業式の日、結んだ手」「境界線上の卵(1)~(4)」を収録。