邪香学園~理性を狂わすアロマと疼きR2vol.2

妄想ブックス
主人公・荻島慎司が、この学園に臨時教諭として赴任して三ヶ月。
学園の生徒会長である『天宮栖実花(あまみやすみか)』に振り回され、胃の痛い日々を送っていた。
栖実花は理事長の孫にして、校長の娘。
一見非の打ち所が無いのだが、その性格に難があった。
幼い頃から、わがままを許されてきた栖実花は、自らの意見を決して曲げない身勝手な性格に育っていたのだ。
慎司が気に入らないらしく、赴任以来何かと攻撃的な栖実花。
しかし、理事長の権威により、慎司は抗う事も出来ずにいた。
栖実花がもたらすストレスと戦い続ける慎司。
唯一の安らぎは、自作の香によるアロマテラピー。
慎司には薬品を調合しては、様々な効果を持つ香を作り出す趣味があったのだ。
そんなある日、ついに限界が訪れる。
そのきっかけとなったのは、慎司にとって、唯一の趣味とも言える香の調合への侮辱であった。
それは、栖実花にとっては些細な事であったが、慎司にとってはすべてを否定されたような気持ちであった。
そして、心に誓った。
栖実花には、相応しい罰を与えてやると。
栖実花が馬鹿にした香の力によって……