ユメのせかいを

ヒット出版社
兄妹にとって夜中の2時を過ぎたら夢の時間となる。
部屋で寝ている妹の部屋を静かに訪れた兄は、そーっと布団をめくり、そしてパジャマが下ろされる。
「愛美?起きてる」「ううん、寝てる」「じゃあ…これは夢なんだな」「うん…夢だよ」二人が初めて関係を持ったのはいつだったか…。
体のいけない所でいけない事をしているのは気付いていた。
だから夢の時間を作った。
夢なんだから何をしたっていい。
……けれども本当は夢であって欲しくない。
現実を現実として愛し合いたい。
だから今日はちょっとだけ悪戯をしちゃおう。