今度は恋愛ごっこじゃ、なくて。25%OFFキャンペーン

鏑木あたる
僕は既に、決心をしていた。
ふふ、何の決心かって?ずばり!……恋!すなわち、中学の頃から片思いを続けている人!僕が中学からずっと好きな人、立花あかりさんと恋仲になると!……そんな風に決心してたんですけど……今はちょっととある楽しい事に夢中になってまして……一旦保留中です。
何かというと……ほら、見てみてください。
今目の前で僕の悪友にして史上最強のおれ様なんぱ野郎、高梨京から猛烈にして熱烈なラブアタックを受けて、困っている北条まいカッコ幼馴染カッコトジルが、アイコンタクトで(さっさと助けてよあたる!)って急援要請を僕に送ってきてますよね?これが楽しいんです。
実は僕は日頃からこの北条まい(通称ばかまい)に虐げられてしまっておりましてですね……。
すると自然、次に僕が取る行動と言えば(どうしようかなぁ~?)って返して遊ぶしかないじゃないですか!!だって楽しいですしね!!……そしたら……おや?(なんで助けてくれないの!?私困ってるのに……!)って今まいから返ってきました。
うーん、どうしよう。
ここは(助けても良いんだけど、なんかこう……誠意?みたいなのってあるじゃない?ほらやっぱり。
人にお願いをする時のあれっていうかさぁ~……たとえばお昼ごはんおごるとかそういうあ……)って送る事にしま……あれ?アイコンタクトを遮って何かが送られて来ましたよ。
……ん……なんだろうこれは?ちょっと珍しい種類のアイコンタクトです。
何だろう……これは……少し解読が必要だ……。
ああなんだ。
僕は理解しました。
これアイコンタクトじゃなくて単なる殺意だ、あわわわわわわわわわわわっ「きょ、きょういい加減その辺にしとこうね~!!!危ないからぁ~!!!」僕の身が!!!具体的には僕の生命が!!!……と、こんなあほな日常を送りつつ立花さんとの距離を縮めようとしてたんだけど……それじゃあ、だめだったんだよね。
――気付かなければいけない――――自分で――――自分の力で――――誰にも頼る事は出来ない――――ヒントはくれても、最後は自分の力で――――解かなければいけない――この本面白いよファンが描くライトノベル登場。