頭を抱えるサトルくん 先輩のビンタで蘇生

サマールンルン
ビンタの痛みとサトル君の精神世界の奥底は繋がっていたのである。
実は世界は物凄く広い。
話はサトルの友人のユウスケに移る。
世界は広い。
この事実に圧倒されてサトル君の友達のユウスケ君はひきこもってしまった。
期間にして2ヶ月。
2ヶ月で家から出てこれるくらい病状が軽度ではあったのだが。
世の中には家庭内暴力とか非行犯罪に向かう人たちだっている。
ユウスケ君はダンスの夢を追っていた。
地元では褒められ、ユウスケ君の上なんていないくらいスゴイって存在になっていた。
だけどとあるきっかけに都市へ出ることになったユウスケは、そこであまりの上の多さに大きく腰を抜かし委縮してしまう。
インターネットでは分からないすさまじさがそこにはあった。
少し気が小さい性格もあったのだろうが。
自分の小ささを嫌悪してしまったのだ。
圧倒的、破壊的なレベルのステージを知ってしまった。
友人が多いユウスケは先輩に連れて行ってもらったのだが、となりで「すごいね・・・・」とつぶやく先輩とは裏腹に、ユウスケは落ち込んでいた。
小説。
約2300字。
11ページ。