負け犬たちの王国

はじめ商店
少女兵として南方戦線に従軍した野分は帰還後最悪な日々を過ごしていた。
爆音より姦しい声、敵兵より厄介な大人が屯する三宮。
どんなに頑張ろうとも、自分たちより優位な大人が全てを持っていく。
こんなふうにしたのは誰だ。
私たちは戦争なんて望んでいなかった。
しかし、ある日彼女はスリに手を染めて、そこから物語の歯車が動き出す。
新進気鋭の作家、ぎゃわが生み出す狂気の世界を切れ味鋭い挿絵で表現するのは青見座布団先生が顕現。