ひと呑み『貢ぎ者の胎内回帰』

赤月ナーノン
「そういえばお主…最近…その…小さくなることに慣れたふうというか…小さくされて…喜んでいる…ふしは無いか?」上位存在と交流を持ったその後の話。
いくら数百年を生きる妖狐とはいえども現代社会の文化に触れ、技術を使おうともなれば、今を生きる自分達と同じような目線で話をしてくれる…と、思っていた。
しかし人外の術を操りそれで生きてきた上位種族。
人と話す姿は一見するとにこやかなものだけど、『人間を所有』できるほどの術者ともあれば、自然と気に入った人間に独占欲なんてちゃちなものでない、所有欲が湧いてきてしまい…