商店街を歩く 風が後方から

サマールンルン
春も通り過ぎる途中。
麗らかな晴れが続いている。
暑くてトレーナーを脱いで腰に巻いた。
午後からは友人と会う約束をしているが、少し遠くまで歩きたくなった午前11時。
川沿いを歩く。
10分ほど行くと右側に大きな通り。
いくつもの古い商店街がその大通りで帰着している。
そちらへ向かった。
昔お城を中心にその大通りまでが城主の敷地、縄張りとして機能していたらしい。
これは先日、大通りの真ん中にある古いタバコ屋のおばさんが教えてくれた。
商店街を歩く。
上部には緩やかな弧を描いているアーケードの屋根。
小説。
約500字。
8ページ。