胸の大きな女でしかなかった私の話。
くにふとわーく 伝統工芸を営む小さな工房に勤める新人職人の青也(せいや)と先輩職人の藍里(あいり)。仕事を通じて互いを認め合い遠からず距離が縮まりそうな予感のする二人だったが久しく姿の見えなかった工房の跡取り息子雄大(ゆうだい)が金目当で工房に現れ言葉巧みに青也を取り込んでいく。
青也と工房、大事なものを守るため藍里は自分の身を武器に戦う決意をする。
だが、伝統と向き合うことだけにひたすら打ち込んできた彼女は女の扱いに慣れた男の前にあまりに無力だった。
『自分が耐え続けていればいつかは――』その悲痛な想いを凶悪なオスの牙が容赦なく突き崩していく……。
***主人公の憧れの女職人だったヒロインが狡猾な男の手に落ち体の関係を重ねるうちに自分が信じていたものへの信頼も全て破壊され快楽の沼にズブズブ沈んでいくお話となっております。