八乙女の媛武者
神楽月夜 大陸の東に位置する"瑞穂'(ミズホ)"と呼ばれる小さな島国――。かつて災厄に見舞われた時、白銀(しろがね)の髪を持つ8人の異能を使う"八乙女の巫女"と呼ばれる娘達によって救われたという伝説がある。
時に"天翔"10年――都への上洛を目前に家臣の裏切りにより本能寺に火を放ち自害した織田信長がその3日後に蘇り死者の軍勢を率いて逆賊明智光秀を討ち取ったところから物語は始まる――。
自らを第六天魔王を名乗り、上洛を果たした信長は死者の兵と妖を諸国へと進軍させた。
かくして瑞穂の国は再び暗黒時代を迎え、数年の時が流れた――。
死者の兵の侵攻は辺境の白川村にもおよび、白川村で育った孤児の朔耶(サクヤ)は死者の兵たちから村の皆を守る為、村の社に祀られている"手にした者に八乙女の巫女の力を与える"と言い伝えられている御神体に手を伸ばすが――。