みぞれの島を旅する旅人

サマールンルン
遠い海をイカダで渡り、茶色の砂浜を経て夜、星がほんの少しだけ散らばる下、みぞれの中を旅していた。
島は案外大きく、日本列島の100分の1くらいの大きさはある。
その島では、頻繁にみぞれが降る。
雨が途中で上空の寒さによって凍ってしまうのだ。
小説。
約400字。
10ページ。