移住した島の淫習により村長の孫と結婚することになったお母さん

赤い蝋燭
夫の過労死をきっかけにマスコミから追われる生活に疲れた妙子は一人息子の伊吹と一緒に本土から連絡船で2時間ほどの場所にある『子宝島』への移住を決意する。
しかし、その島は人口減少を食い止めるために今も昔ながら「淫習」が残る島で、その拘束力は法律すらも凌駕するほどだった。
精通の儀――島では精通を迎えた段階から成人とみなされ、大人になったことを祝い、その男が指名した女性が性の手ほどきを行う。
村長の孫であり、伊吹と同い年でもある亀吉はこのたび無事に精通を迎え、その相手として妙子を指名したのだった。
島の外では絶対にありえない風習に妙子は戸惑いながらも、大昔から脈々と受け継がれる伝統に抗えるはずもなくズルズルと島のルールに流され、ついには息子である伊吹までも巻き込まれていく。