旅人の最後の迷路

サマールンルン
火葬場の前に立つ小さなオヤジがそっと呟いた。
「・・・・・・燃やしてしまいます」旅人は息を飲んだ。
その迷路には迷路なりの目的というものがもちろんあるわけだが。
食料と水筒に入った冷や水はこれからの旅路にも必要なもの。
しかしその迷路は必要不可欠なものでもあった。
・・・・・・・・何故なら旅人は夢を見たことがあったからだ。
小説。
約300字。
7ページ。