夏の魔物〜ヤらせてくれると噂のお姉さん〜

小夜夏ロニ子
この町には、頼むとヤらせてくれる女が居るらしい。
しかも、めちゃくちゃ乳首責めが上手いらしい——。
高校の夏休み、僕はその噂のことで頭がいっぱいだった。
町外れの奇妙な屋敷。
怪しい女。
行方不明事件。
初めてのセックス。
「いいよ。
その代わり、私をここから出して欲しい」土着信仰。
宗教戦争。
現代の創作と怪異。
お姉さんを救い出すのは、僕だ。
これは夏の魔物に囚われた、少年の一夏の怪奇譚。
「大丈夫。
君が来てくれるから」