入れ替わりの薬〜奪われる肉の器〜

ミナミの小道
聖王国の王女カタリナ・エスメラルダ。
彼女は王国の姫であると同時に、常勝将軍と呼ばれる誇り高い騎士でもあった。
ある日、王国の北東の村がオークたちに襲われていると急報が入る。
人の言葉を解さない下賤な種族オーク。
カタリナ率いる騎士団は急ぎオーク討伐に出撃する。
しかし、それは罠だった。
壊滅する騎士団。
カタリナは捕らえられる。
「くっ……殺せ。
生きて辱めを受けるは騎士の道にあらず!」不気味に笑うオークたち。
カタリナは彼らに怪しげな薬を飲まされる。
入れ替わりの薬。
気がつくとカタリナの目の前には自分にそっくりの女が立っているのに気づく。
その女は自分と同じ顔で、自分と同じ姿で、自分と同じ声でカタリナへ囁く。
「ひひ。
ようやく、目覚めたようだな。
俺はこれからお前として……お前はこれから俺として、心底軽蔑していたオークとして、一生を過ごすことになんだよ!」オスしか存在しないオーク種が子孫を残すためには人間のメスの腹が必要だった。
オークたちが生み出した『入れ替わりの薬』。
それは人間の子宮を効率的に管理する秘薬だったのだ。
「さあ、始めようぜ。
人間のメスの身体と、オークの身体の交尾をよ。
にっひっひっひ……」