幻想とリアル 仮想と現実世界の官能

逢瀬のひび
髪を振り乱す。
茶髪は少し部分が跳ねている。
どこから互いに来たのかも分からない状況の女性たち。
だけどほとんど不安げではない。
むしろ自信満々に傲慢に貪欲にセックスという今の状況を楽しんでいる。
髪がかすかに香り、細身の腰を振る。
ペニスを食べるように・・・・・。
時折近くを通る車の音がかすかに響く。
部屋内での“激しい”行為のリアルさを強調する。
まるで爽やかさとは真逆。
狂ったような痴態。
セックスの奥底。
そんな日々がしばらく続き・・・・。
ある昼、ログハウスの中の青年の一人シンイチはウォーキングへ出た際に立て看板を見つけた。
エッチな小説。
約8200字。
129ページ。