御座敷様の御膝元

政 -まつりごと-
山中に座敷童の住まう庵がある―――――――――山麓一帯の守り神として扱われ、山中の祠に供物を捧げると御利益が得られる.文明社会の現代においても根付いている俗信であり,未だ供え物をする文化が残っている.そんな供物番の際,姿を目に入れ心奪われた男がいた.後日,男が供物とともに文を宛てたところ「妾の姿を見ることができるというのも何やらの縁かもしれぬ妾も興味がある」との返事があった.男には既に庵を訪ねることのできる呪(まじな)いがかけられているという...