振仮名組み込む娘、見縊るクイズ
青村豆十郎 みなさん、こんにちは。私は回文をつくる人、青村豆十郎です。
この本は「ルビ」を考えるクイズの本です。
ルビって何だか知ってますか?ルビというのは所謂(いわゆる)「フリガナ」のことです。
この用語もともとはイギリスの古活字で5.5ポイントの大きさのものをルビーと呼んでいたからだそうです。
日本では新聞のフリガナのサイズが5.5ポイントでルビーが縮まってルビと呼ばれることになりました。
ちなみにイギリスの活字は他の大きさも宝石の名で呼ばれています。
例えば4.5ポイントはダイヤモンド、5ポイントはパール、6.5はエメラルドです。
さて、この本は回文の本でもあります。
問題文として回文が提示され、文中の傍線で示された部分のルビを当てるクイズの本でもあります。
さて、本のタイトルにある〈振仮名組み込む娘、見縊る〉も回文です。
まず「振仮名」、逆からは「る」で始まっていますから「ふりがな」と読んだのでは回文として成立しません。
答えは「ルビ」です。
次に「娘」。
「むすめ」と読んでしまうと回文になりません。
「組み込む」から判断すると「こ」と読むことが分かります。
更に「見縊る」。
それなりに難読だと思いますが、「ルビ」と「組み」から「みくびる」という読みが見つかります。
このように難読なもの、当て字であるもの、複数の読みが考えられるものなどある中で、「回文」という所をヒントに読みを考えようというクイズになっています。
なお、この本は『青豆流回文力強化ドリル』のスピンオフ企画です。
今回の難易度は「入門」「初級」「中級」「上級」の4段階。
有料版には「超級」編がついています。