これは当サークルを自滅させるファイルです
ラスト・ゲームメーカー 東京・押上(おしあげ)の古びたビルで囁かれる便所怪談。その「押上便所霊」取材記録として書かれたはずの本作には、奇妙な文の“混入”が見られる。
本来なら削除されるべきものが、意図せず本文に残されたまま完成・公表されてしまう。
これはデジタルノベルではなく、消しそこねた事実。
怪異譚と、現実のサークル運営記録。
二つの層が交錯し、やがて区別のない事件へと変貌していく。
これはホラーを作り続けた者たちが背負った運命そのものなのか。
――隠ぺいしなかった、その選択が招いた恐怖。
読者であるあなたもまた、この記録の一部となるのです。