告白断ったら金玉潰されました/第12話:最終話、自由の実感

かすみ部屋
自由を得たはずの朝。
白石遼は誰にも命令されず、一人で目を覚ます。
しかし鏡に映った自分の身体は、もう“男”の象徴を失い、壊れ果てていた。
試みた自慰も快感をもたらさず、零れ落ちたのは精液とは呼べない薄い液体。
解放のはずが、そこにあったのは虚無と喪失。
笑っているのか、泣いているのか──自分すら分からないまま、彼はただ孤独に座り込む。