崖転落で異世界こんにちは【陸】

ろっきゅんハウス
夏でも豪雪地帯となる極寒の北方、大王国――補陀洛。
そこで暮らす人々は、何故か天和の大軍勢侵略の只中にある。
また、天和でも北方の大軍勢が天和侵攻を始めたと、右大臣、左大臣らが西方の海を越えた蛮族どもとの戦いの中で火急の案件と称して各国に激がとび、北方での迎撃作戦が展開される。
両国の食い違う主張。
それとは裏腹に世間は戦火から免れることを願って移動する者らが大運航通路東山道に迫るも、北方への兵の進軍により、危険な山の旧道を使う。
そこに、女性を馬に載せたシュラの姿もあった。
北国補陀落。
戦を嫌い、人と共に暮らすことを夢見た妖魔さえ内包する大国家は、今、天和によって脅かされる。
それを知ってか知らずか、奔放自由な娘コロンと妖魔の医術モノ夜癒芙の元に片腕を斬られた重症患者が運び込まれていく。
北方を探るかのような男は、決して補陀落の様相の者ではなく天和。
間者、として街の衛兵が戦いを繰り広げる中、コロンも夜癒芙も戦いに巻き込まれる。
男の名は、腕もぎの漸。
狙うは夜癒芙。
大隊長であり夜癒芙と旧知の大男弧瑠斗馬と、夜癒芙の半妖の息子に命からがら助けられるが――コロンに思わぬ運命の歯車が回り始める。
その同時刻に、旧道を目を患い治療を終えた美しき女性千代の護衛を斬月の町の弐癒芙に頼まれ、旅に出るシュラこと斬九郎。
道を同じくした商人、民、そして僧侶阿闍梨。
阿闍梨も旅の仲間に加わり三人での道すがら、山賊の包囲網を察知するシュラの前に野蛮な蛮族たちの横行が始まり、シュラは斬九郎となって敵を退治する。
喜ばれる民からの声援。
千代の尊敬の念。
そして、阿闍梨からの悲しき面貌での失跡。
「――甘い――」その言葉は過去にも誰かから聞いた言葉。
言葉の意味を知る為、説法を乞う斬九郎に、阿闍梨は――千代の故郷に到達したシュラたちは、そこで千代がまだ包帯も取れてない状態での帰郷の意味を知る。
待ち構えていた若い好色の国司、桃髪、白粉、紫唇の卑しい男が千代に迫り、シュラの隠し玉が炸裂する――流れは一体シュラをどこまで流していくのか――