H×H×H=始まりはHから~大好きだから、大嫌いっ!~

softhouse-seal
雅塚学院はどこにでもある普通な学院。
その学園に通う主人公・曽根崎渉は、どこにでもいるような普通な学生。
すでに季節は夏を終えて、秋を迎えようとしている中で、一人の転校生がやってくる。
その転校生の名前は早雲寺花蓮超がつくほどの有名店を構えるトップ財閥の一人娘だった。
「ちょっとあなたたち!少しは静かにしなさいよっ!」怒声を荒げる一人の女によって教室は静まり、生徒たちの視線はその子に集まった。
「教師の声も聞かずに勝手なことをして、恥ずかしいとは思わないのっ!」問いかける彼女の言葉に声を発する生徒はいない。
というか、できるわけがない。
(も、もしかして、転校生っていうのは……彼女のことか?)振り返り、学を見やるとピースサインで合図を送ってくる。
ということは、あいつは誰が転校してくるかも分かっていたみたいだ。
まさか、転校してくる相手が早雲寺のものだとは……