守るべき人第一部CountDownNotevol.5~京子・光一~
茶葉☆姫 難病に冒され、死を覚悟した少年、光一。彼が養生の為に転院させられた先は民家さえもまばらな田舎だった。
光一はそこで同じ病を持つ少女、京子に出逢う。
死を覚悟した彼に手渡されたのは、彼女が生きるために紡いだ言葉だった……。
「この世界に僕を引き止めるだけの魅力、失うことを怯える程の何か、未知の世界への恐怖、そう言った類のものは不思議と何一つ見当たらなかった」既に死を望んでさえいる光一に、京子が紡ぐ言葉は全力で響いていく。
「でも、私は私がやるべきことをやろう。
もう、私の為に紡ぐ言葉は捨てよう。
そう、君の為に――」京子の言葉で救われていく光一が最後に感じたことは?純文学的サークル茶葉☆姫が渾身の力でお送りする「守るべき人」シリーズ第一弾。