狂懐

痕桃梦
――呑まれてしまいそうな、美しい満月の夜。
夜風に当たりに散歩へ出た永●は、狂気に身を委ねる鈴●を見つける。
そして……。
過去と現在、永遠と須臾、正気と狂気が交差する、或る日と在りし日の物語。