ひぐらしのなく頃に解
07thExpansion 『ひぐらしのなく頃に』の後編です。第5話『目明し編』/第6話『罪滅し編』第7話『皆殺し編』/第8話『祭囃し編』...を収録。
-----------------------------------------------------昭和58年初夏。
例年よりも暑さの訪れの早い今年の6月は、昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれた。
××県鹿骨市。
県境にある寒村、雛見沢村。
人口2千に満たないこの村で。
それは毎年起こる。
雛見沢村連続怪死事件(1979年~1983年)毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
巨大ダム計画を巡る闘争から紡がれる死の連鎖。
昭和中期に隠蔽された怪事件が、蘇る。
陰謀か。
偶然か。
それとも祟りか。
いるはずの人間が、いない。
いないはずの人間が、いる。
昨夜出会った人間が、生きていない。
そして今いる人間が、生きていない。
惨劇は不可避か。
屈する他ないのか。
でも屈するな。
君にしか、立ち向かえない。