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ユキジルシ
前作でBN-X問題も含めて落ち着きを見せたかに思える22世紀。
しかし、現実には時空工学の発展がさらなる未来側からの介入と、介入を阻止しようとする介入で脅かされてきた事実が判明した。
そのなか北京大学テイ教授を中心とするグループが時空探査機UG-SATを別時空に投入、すでに工学の域にまで達した時空理論のさらなる解明を図った。
UG-SATは無事投入に成功、〈おおたか1号〉と名付けられたものの、直後に応答を失い、なおかつそれに対して一般の批判だけでなく、別の人々との交渉も待っていた。
シファたちは任務中、しかしテイ教授は、時空倫理を踏み越える決断をした。
「二十二世紀アジア管区時空公使殿にお会いする」その決断は、ここまで進んできた時空工学を守るためでもあり、また苦心の作であるシファとミスフィを守るためでもあった。
思惑が乱れる中、ここまで拡張されてきた世界が一挙に時間の極限に到達する。