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ユキジルシ シファ級8隻による国際安全保障は夢と消えつつあった。しかし、シファはそれでも任務を続ける。
そして鳴門もまた、アジア共同体に属する日本の官吏として活躍し、また国連へ派遣されて、失敗に終わったUNOWA、西アジアでの国連活動を終結させる任務すら任せられた。
その困難な任務をこなせるのも、パートナーであり、信頼を置けるシファがいてくれるためだった。
シファ級という究極の生命まで作れる時代なのに、内戦が起き、人々は難民となって苦しむ。
だが、シファはそれでも人類を信じる。
そのなか、大規模海賊団MAPUのトップ、パイモンがシファについて興味を抱き始め、策を巡らし始める。
そうともしらないシファたちの中で、主計科員であり、調理師である矢竹と、ミスフィ機付長の天霧の間で、いつの間にか恋仲が進み、ついに結婚に至った。
シファは歌で祝福しながらも、自分が少しずつ鳴門と会えない立場になっていくことに気づいていく。
そしてそれとともに、政官界も動き始める。
最大の理解者であった愛宕官房副長官が退任し、新淡路市長選に出馬する。
しかも赤塚総理体制も限界となり、衆参に市長選のトリプル選となる。
決して元に戻らないとされる時間の矢。
しかし、生命の謎と、生命鍵の危機の情報をもったアツコは死んでしまった。
残された道、それはアツコの蘇生のみ。
しかし、死者の蘇生が何を意味するか。
それがわからないほど人類は愚かではない。
だが、蘇生せねば、人類が滅びる脆弱性にさらされる。
シファとミスフィという究極の兵器がありながら、困難は困難のままあり続ける。
それでもシファは負けず、さらなる任務に立ち向かう。