ことりの花びら 猫屋 2008-11-09 19:00 猫屋 「あのね、あのね……」囁くように可愛い声が聞こえる。 「ないしょよ?おにいちゃんのは、気持ちよかったの。 」病院から帰ってきた妹の身体に残された赤い跡に、今まで抑えていた理性が飛ぶ。 誰に、なんと言われようと俺は妹が可愛い。 その可愛がり方が、ちょっとばかり世間と違うだけ。 俺が咲かせることを禁じられた花を、さかせてしまった罪悪感と、背徳の意識の中で、その花に誘惑され続ける。