柳のようにたおやかに

猫屋
この女は、傍に居るだけで恐ろしい。
異質な紅い髪は、ざんばらに流したままだし背には長い得物を持っている。
どう見ても、ただの女には見えない。
そういう恐ろしい感覚を見た者に持たせるのだと理解した上で、この少女は、この女の傍に居るのだ。
妹を助けたくて人攫いに加担していた牛飼い『こじろ』は不思議な少女と紅い髪の女に出会ったのだった。
この作品は挿絵無しの文章のみの作品です。
PDFは文庫本形式採用・テキスト同梱(ルビ無しとなります。
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