インサイド・ワールド(キーボーときよしちゃん)1
ころころこころ 人は、自分の想念を軽視する。人は、自らの想念により、想いを遂げることが出来る。
その最も強いものが、呪いであり、その逆も、また存在する。
その想念が、志なかばで途絶えた時、その想念は、怨みとなる。
そして、その怨みが、”呪”となり、人を鬼へと化成(化身)する。
それが、魔の力である。
そして、聖の力が、ある。
この世には、闇の世界と、光の世界が、存在する。
遍(あまね)く地球の半球を覆う闇。
その闇に棲(す)まう「魔」。
闇が「魔」を育み、「魔」が闇を助長する。
闇の中に、闇を形成し、その奥の闇の中に「魔」が、生息する。
古代から、言い伝え続けられた神話の中にだけ、「魔」は生きていた。
そう誰もが、知っている。
しかし、光の世界は、誰もが知っている訳ではない。
遍く闇を駆逐した光り輝く世界。
光が「聖」を育み、「聖」が光を、永劫のものとする。
光の国は、存在する。
これもまた、神話の中に形を変えて、今も尚、生きている。
この世を支配するもの、それは「生」であった。
地球も生きている。
生命体という意味である。
人の一生の単位では、それは、感じることが出来ないかも知れない。
地球の時間の流れと人のそれとでは、違いすぎるのである。
だから、人は錯覚を起す。
地球は、生命体では、ないと・・・「生」を”動く”と考えてみる。
・・・地球は、紛れもなく生きている。
自転しながら、太陽の周囲軌道を、一年掛けて公転する。
地球自身も、マントル対流、地殻変動、大気大循環・海洋大循環などを繰り返している。
地球は、生きている。
「生」を生体反応と捉(とら)えてみる。
人体の免疫システムは、複雑である。
ウィルスの侵入に対して、白血球が阻止し、やがて、抗体が生まれる。
ウィルスは免疫システムによって、死滅する。
地球は、地球を汚染(環境破壊)するものに対して、同じ免疫システムを用いて対処するのであろうか。
環境を破壊するもの、人体で言うウィルスとは、人であろうか?免疫システムが、「魔」であり。
闇である。
「魔」がウィルスを駆逐する。
やがて、人であるウィルスは、生き延びる為に、地球に寄生する為に、進化する。
それが、「聖」の導きかも知れない。
それは、共存である。
「聖」とは、何であろうか?永遠不変の知性体。
そうかも知れない―宇宙に永遠のものなど在るのだろうか。