誰でもいいんだ

にの、にの?
アーシュヴィヒ・ヴィンドは寒い砂漠をさまよっていた。
いばらで目をダメにして、そして愛しき人に会えないことに打ちひしがれながら。
そこに、とある人が現れる。
自らをフェーと名乗り、アーシュヴィヒをそそのかす。
アーシュヴィヒは、なにを思うのか。
初出:2008th文教大学越谷キャンパス「藍蓼祭」学祭号「妖精のしっぽ」より