RaisonDetre

Club-Heaven
RaisonDetre
政変の動乱によって、祖国を追われた二人の男──。
皇帝付聖騎士ラジュジェストールは、かつての部下、ヴェルヌーツァと共に流浪の旅を続け、帝室の暗殺者クァルザザードは、聖夢神殿管長ラクティーバ卿の庇護の下、西の大国ラルクシオンで、再び暗殺者として生きることを選んでいた。
ふたりが再会を果たす時、新たな物語が始まるのだった。
***北の大国、トゥヴェリ帝国の暗殺者だったクァルザザード。
名匠フェデーリの逸品、スキアヴォーナの使い手の彼は、「銀色の悪魔」、「フェデーリの死神」の二つ名を持つ。
今は、新帝ディアナーク派の刺客に追われる彼は、西方最大の国、聖ラルクシオン王国に身を寄せていた。
聖夢神殿管長ラクティーバ卿の許で、ルクリスタ商会の代表として王室の為に働く彼だったが……。
ある策謀事件で、昔馴染みのラジュジェストールと再会、彼の旅に(無理矢理)同行する決意を固めるのだった。