家族監禁~愛妻さやか、奈落の底の快楽人形~
神無月製作所 そのころ、主人公横井幸輝(よこいゆきてる)は入社二年目のまだまだ新人社員だった。ある日幸輝は、自分の上司である岡辺正太郎(おかべしょうたろう)と共に新プロジェクトを受け持つ。
だがプロジェクトは頓挫し、様々なアクシデントによって幸輝と上司は追いつめられる。
査問会に掛けられ、懲罰を受け解雇という事態に。
それから、半年…。
大きな損害を出したという経歴は、幸輝に新たな職を与えることはなく、失業保険も切れ、家もなくしホームレスとして街を彷徨っていた。
たまたま、以前勤めていた会社の前を通りかかる幸輝。
その入口から元上司「岡辺正太郎」が。
一緒に懲罰を受け解雇されたはず……しかし元上司が、役員に出世している事を知る。
……出世などあり得ない。
その日から岡辺の周辺を探り始めた幸輝。
そして知った事実。
そう幸輝は、スケープゴートにされたのだ。
自分は惨めな生活を送りながらも岡辺正太郎は安寧に暮らしている。
これを恨まずには居られるかと、元上司夫婦の自宅を執念で割り出す幸輝。
幸輝の中で暗い怨恨の念が渦巻き、それは行動を引き起こした……週末の午後。
団欒のひと時を過ごす岡辺正太郎の自宅に、ホームレス仲間を引き連れて強襲する幸輝。
岡辺夫婦を捕らえて縛り上げ、岡部にとっては絶望を、幸輝にとっては復讐を意味する狂気の宴の幕が上がる……