東方山話異聞

単色
風神録の異変から一ヶ月。
幻想郷では、妖怪が食われるという事件が発生していた。
食われたのは山犬の主、黒曜石の付喪神、そして天狗。
当初は静観を決めこんでいた射命丸文だったが、同胞を食われたことに怒った天魔の命を受けて嫌々ながら捜査に乗り出す。
博麗霊夢と酒を飲み、鍵山雛と一緒に洞窟に潜り、河城にとりを泣かせ、犬走椛の鼻を借り――そして、飢餓が現れた。
それはまさしく、飢餓そのものだった。