RomaAeternaEst

Club-Heaven
初期の「グラディエ○ター」本です。
映画時制と、映画後のクイント○スの物語を5編収録。
※原稿用紙、90枚相当。
***「夜想えば」……ゲルマニアでの一幕。
自らで在ること、在り続けること。
決して、譲ることの出来ぬそれに、歩む道を違えた男たち。
二人の心の深淵に隠された真実。
「猶予(いざよい)の月」……コロセウムでの一戦目、直後の二人。
近衛隊長と、奴隷の剣闘士…信頼に背いた者と、背かれた者が同じ夜空の下で願ったのは、道を違えた者の心の解放だった。
「言葉の格子」……映画の時制、直後の後日談。
最後の瞬間に明かされた残酷な真理。
計らずも友を売り渡した男の深い絶望と、宣誓に囚われた魂が犯した本当の罪。
「Februare~贖罪~」……映画の時制、直後の後日談(クイントゥス一人称)。
意味の無い仮定を繰り返す孤独な心。
兵士でしか在れなかった男の深い慟哭と、絶望に囚われた魂を照らす一条の光。
「太陽の種子」……後日談、『花実』へ続く断章。
生まれいずるもの。
死にゆくもの。
ひとときの暖かな夢が見せる生命の連なり…夏の午後、男が為した本当の奇蹟とは?