RomaAeternaEstII

Club-Heaven
初期の「グラディエ○ター」本です。
映画時制と、映画後のクイント○スの物語を5編、連作で収録。
※原稿用紙、122枚相当。
***「風の暦」……オムニバス第一話、前日談。
冬至祭恒例の模擬戦に沸く兵士たち。
遠くない未来の中で待ち受けるものを知らぬ男たちの間に、平穏な時が流れ行く。
「有罪の論理」……オムニバス第二話、サイドストーリィ。
兵士とは命に従うもの。
自若と命を果たすもの。
それでも、その選択は、彼に果ての無い痛みと、深い後悔しか与えなかった。
「為す術なき冤罪」……オムニバス第三話、サイドストーリィ。
乱された道は、正されなければならない。
かつての友の正義を心の何処かで信じる男は、自らの手で幕を引こうとするが…。
「虚空~二つの罪の報い~」……オムニバス第四話、同時代史的な後日談。
邂逅という奇蹟…特別ではないことが、真に特別なことなのだと知った時、男は既に掛替えの無い存在を失っていた。
「風の刻印」……オムニバス第五話、同時代史的な後日談。
兵士でしか在れなかった男と、母親でしか在れなかった女。
同じ傷を抱えながら、生きる者たちの時の間の触れ合い。