緋想天獄招

刑部堂
死神「小野塚小町」は天人「比那名居天子」に敗れ、またいつも通りの船頭の仕事をこなす日々に戻っていた。
だがそんな彼女の心に影を落とすものは傷の痛みと天人に敗北したという僅かばかりの悔恨。
地面にうずくまる彼女に投げかけられた天人の言葉。
それは勝敗に頓着しなかった彼女の心にある感情を呼び起こす。
そして死神と天人は異なる思いを胸に再び火花を散らす。