水と炎一巻
小町亭 レアレス公国。辺境からレアレスの首都・レストンに向かうキト・ナジャ(12)は、炎の神カーミラに守られる術者だった。
鉱山特有の疾患にかかってしまった父を治療して貰う代わりに、神の力を国の為にボランティアとして使用することを少年は国と取引した。
不安を抱え、首都に向かう電車に乗るキトだった。
一方首都レストン。
この国1の規模を誇るレジストン財団の御曹司であるカルーア・レジストン(12)もまた、水の神カーミラに守られる術者だった。
彼は本来未成年が行うことは禁止されている術者のボランティアを、父の方針によって行っていた。
生まれも特別なら、持っている才能も特別故に、心を許せる人間が少なく、孤独な生活を送っていた。
そんな二人が、初等学校の入口で出会う。
普通の人間には見ることができない女神をお互いが背負っていることに驚く二人。
物語は、ここから始まる。
※小説の半分くらいまでの体験版です。
※「主な登場人物・国」「神と術者について」もついてます