比翼の枷

granat
連続殺人犯だった弟を殺す羽目になり、自らも何者かの凶刃に倒れた少女、船曳青は意識を取り戻した。
暗闇の中、何者かにここが地獄であること、もうすぐ自分は死んでしまうことを知らされる。
「おまえを哀れと思って、これをやろう」金属質の音がすぐ側で鳴る。
「それは比翼。
比翼の契りと言われる伝説の鳥の力宿るもの。
おまえは同じ死者の中から誰か選び、現世へと帰ることができる。
選べ……共に手を取る、共に呪われる相手を」青の視界が回復した時、そこは現世ととてもよく似ていたものの、生きる者の存在は全くない地獄だった。
恋着と妄念の地獄の中、青は地獄の中で共に手を取り、救われる相手を見つけることができるのか。
幽明心理ADV第二弾。