学び舎の赤い花

惑祐次
ずっと見ていました。
その女子学生のことを。
三年間もの間。
勤め先である大学のキャンパスにて、初めて彼女を見かけたときから、私は彼女に惹きつけられてきました。
四年後、私は彼女を手に入れることができませんでした。
が、彼女は私を手に入れました。
それこそ私の望む最上の形であり、同時に地獄の始まりであったのかもしれません。
~年下の経験豊富な女子大生に翻弄される三十代後半、童貞の大学講師のお話です~