速攻天国行きの手を持つ女

七華妖介
物語の主人公は、しがないフリーの風俗ライターである五十嵐直人。
ある日、彼はひょんなことから、インターネットの巨大掲示板上で過激な書き込みを続ける一人の女と遭遇する。
この女は、自らを「速攻天国行きの手を持つ女」と名乗り、自分が立ち上げたスレッドに訪れる大勢の男たちを、卑猥な言葉で挑発し、文章ひとつでもって巧みに欲情させていた。
…が、この女の影響力はそれだけに止まらない。
スレッドが伸びるほどに、女が綴る文章のあまりの卑猥さに堪えられず、つい射精してしまう男が後を絶たなかった。
そんな淫猥な女狐に、たちまち魅せられてしまった五十嵐直人は風俗ライターとしての血が騒ぎ、速攻天国行きの手を持つ女と是が非でも会ってみたくなる。
そして尚且つ、この女が考案し、必ず勝つと豪語する「イカせ合い」なる淫猥な所業に、自ら挑戦して勝ってみせると、心に強く決意する。
日頃風俗で培った取材現場での実体験を武器に、風俗ライターとしての意地もあって、何としても勝ちたい五十嵐直人。
かたや、「男なんて皆、一分もあれば楽々イカせられるのよ」と余裕綽々に嘯く速攻天国行きの手を持つ女。
性技において両性を代表するともいえる二人が、男女のプライドを賭け、「男vs女」の熾烈な戦い(セックスバトル)を繰り広げる。
果たして五十嵐直人を待ち受ける運命は如何に?【作品のプロパティ】400字詰め原稿用紙およそ400枚以上総文字数13万4098文字(この作品は、著作権、又は個人情報保護などの目的の為、一部にフィクションを取り入れたノンフィクションです)