汝が正解なりや

カナラズ
『汝が正解なりや』僕が目を覚ますと、目の前が真っ白で、ただ思考内容が文字として投影される―――この場にいるのは僕を含め、男女四人―――この中に一人、人工知能が紛れ込んでいる。
それを暴け、というのがこのゲームのルール。
会話しかできない空間で、人間と人工知能の限界へと挑むゲームだ。
そうして、一人が告げる。
「なぁ、『しりとり』しようや」―――――――そうして僕ら、人工知能と人間の、ルールを無視した駄弁り遊びがはじまった。
キャラクターアレックス(A)エセ関西弁を操るムードメーカー。
騙し合いの場において遊ぼうとか言い出す彼の行動は果たして…?たぶん男。
「俺のこと変態みたいに言うんやめてや…」ベティ(B)几帳面な口調の真面目さん。
そのせいかアレックスによくイライラさせられる。
おそらく女。
「ゲームマスタァーッ!参加者をブチ殺す方法を教えろッ!」カルマ(C)ひらがなしか出力できない謎キャラ。
もしかしたらアレックス以上にこのゲームを楽しんでいるかもしれない。
きっと幼女。
「しりとりもできないやつになにができる」ディック(D)主人公、基本的に人を信用しない。
ジメジメとしつつ刺々しく他人に接する最高に主人公らしくない奴。
男のはず。
「了解っちゅ☆」――――――――舞台は近未来、4人の人工知能が騙し合うというよりもただ駄弁って遊ぶサウンドノベル、どうぞお楽しみ下さい。
※後半にてシリアスとなりますのでご注意ください。