方相氏

かなめみお
本来は、人間を病鬼から守る慈悲深い神様だった方相氏。
角と四つの目という外見のせいで、人間は方相氏を鬼だと思い込み、長い年月をかけて方相氏にドSの性質を持たせてしまいました。
人間を憎いという感情と、人間が愛おしいという感情の板挟みになって苦しむ方相氏。
そんな方相氏を唯一受け入れる、死なない人間(だった)セイメイさん。
鬼の敵の方相氏を奉るセイメイさんに、心穏やかではない、鬼の錆。
方相氏や錆、そしてセイメイさんの為に、自分に何が出来るか考えるむっちゃん。
そんな四人の気持ちが交錯するお話です。