誰のために音は哭く

たなぼた
みんなには見えないのだろうか。
よく漫画とかで、主人公が葛藤するときに、自分に似た天使と悪魔が囁いているシーンがある。
あの悪魔が俺には見える。
俺だけには見える。
人間を闇に引きずり込もうと、一生懸命に囁いている。
俺はできるだけ『悪魔』を止め、逆に『悪魔』に絡まれる。
ちょっと人とは違う、普通の学園生活を送っていた。