ホワイト・レポート(真実報道)

藤居英明
マスコミを主人公とした本格推理小説です。
マスコミは独特のネットワーク「情報屋」があります。
鑑識以外の情報は情報ネットワークを使います。
「情報収集」もコンテンツに入り、既存の推理小説とは違う点です。
ストーリーは3章から成り、ぶち抜きの縦軸として、番組のしのぎを入れてます。
最初はプロ野球で、マウンドのピッチャーが毒殺される話です。
次はマジックショーでの連続殺人、ゴルフツアーでの連続殺人です。
それぞれ奇抜なトリックを用意しています。
特徴は現代版小説「ブラック・コート」と姉妹作品で、登場人物がかぶるという点です。
両作の比較で言うとマジックショーでは連続殺人鬼のゼロが容疑をかけられ、ゴルフツアーではスナイパーの石橋プロが同じく容疑者にされます。
柊もマスコミ探偵として、ロケ班と共に事件解決の推理を展開します。