銀色の刻/時
春色の空 少年はより楽しい明日を目指して生きてきた。合理的に自分にとっての『楽しい』を突き詰めた。
だが、満足できず、もっと明日を楽しくしたいと願う。
考えた結果『他人が世の中を面白くすれば、回りまわって自分の生活がさらに楽しくなるのではないか?』という発想に至る。
そのためには何をすれば良いのか?少年は『世の中を面白くするのは懸命な人達であり、その人達がより世の中を面白くするためには、殺しても問題ない人間――害悪の排除が必要だ』と考えた。
だが、常識的に考えて人殺しは駄目だ。
少年は『害悪の排除』という発想を捨て、今までどおりの楽しい生活を続けることにした。
そんなある日、一人の少女が人を殺す瞬間を見た。
命の尊さを忘れる芸術的な殺人。
少年は少女の在り方に惹かれ、『害悪排除』という思想を育てていく。
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