雲伯おでかけ姉弟1「つばめと彼と隼」

新嘲文庫
中海と日本海に抱かれた豊かな田舎町で育つ、中一の少女つばめと弟の隼。
つばめに一目惚れした松江のエリート高校生・日刈のために、鉄道趣味のよしみで隼が巧みに「デート」を仕立てた。
つばめの友人・さくらと瑞穂もまじえて、一行はゲゲゲの鬼太郎をまとった境線に乗り込むのだが……勘違いの連鎖とそれぞれの思惑の行方を楽しむ表題作『つばめと彼と隼』。
かわいい姉弟とその仲間が鉄道で駆け回る、痛烈でシニカルで心暖まるコメディ小説第一弾。
表題作のほか、シリーズ初回作の掌編『耳を掻かせて』、つばめの通学風景を軸に描く掌編『どようび』も収録。
文庫本風のレイアウトで切りよく100ページ。